元TikTokコンテンツモデレーター2人が「精神的トラウマ」で提訴
2022年3月26日
https://jp.techcrunch.com/2022/03/26/2022-03-24-former-tiktok-content-moderators-file-lawsuit-over-psychological-trauma/

TikTokのコンテンツレビュワー2人が、TikTokから不快な動画を削除するというひどい心痛をともなう作業に従事する中で、適切なサポートが受けられなかったとして同社を提訴した。
NPRが最初に報じたこの訴訟は、米3月24日に連邦裁判所に起こされた。

原告のAshley Velez(アシュリー・ヴェレス)氏とReece Young(リース・ヤング)氏は、
それぞれカナダのハイテク企業Telus International(テルス・インターナショナル)とニューヨークのAtrium(アトリウム)という第三者企業を通じてTikTokのモデレーション作業を請け負っていた。

「被告は、アプリにアップロードされたフィルタリングされていない不快で攻撃的なコンテンツと、毎日アプリを利用する何億人もの人々との間のゲートキーパーである
何千人もの請負業者に安全な職場を提供しなかった」と訴状にはある。

TikTokとByteDanceは、このようなトラウマ的なコンテンツに長期間さらされることによる心理的リスクを知っていたにもかかわらず、
労働者が過激なコンテンツに対処するための「適切な改善措置」を事後的に提供する努力をしなかった、と主張している。

訴状では、両原告が勤務日にどのように「児童の性的虐待、レイプ、拷問、残忍な行為、斬首、自殺、殺人」を含む過激で不快なコンテンツのレビューに12時間費やしたかを説明している。

また、ヴェレス氏とヤング氏は、生々しいコンテンツ以外にも、ヘイトスピーチや陰謀論に繰り返しさらされ、それが精神衛生に悪影響を及ぼしたと訴えている。