(台北中央社)中国語学習のために訪台した韓国人女性が、隔離のために宿泊した防疫ホテルの食事に苦言を呈する内容の動画をユーチューブに投稿し、話題となっている。
女性の留学先で、部屋を手配した北部・台北市の台湾師範大学は26日、声明を発表し、問題とされたホテルとの協力関係を一時中止する方針を明らかにした。
動画は24日に投稿された。女性は、部屋の品質管理が行き届いていないことや、ホテル側が用意した弁当などの食事について不満を漏らし、「ショーロンポー(小籠包)が食べたい」、「牛肉麺が食べたい」などと訴えた。
これに対し同大は、今回のホテルについて、昨年5月以降、留学生の隔離用として手配しているものの、過去に宿泊費が高いとの声を受けて一時的に協力関係を停止したことがあり、
その後改めて1泊3食付き2100台湾元(約9000円)で留学生に提供する取り決めを結んだと説明。ただ、これまでに食事の品質に対する意見はなかったとしている。
同大によると、女性は17日から宿泊。22日に食事に関して訴えがあり、ホテル側に調整を依頼した他、女性に対して宿泊場所変更などの意向を確認。最終的には違約金が発生する可能性があることから、滞在を続けているという。
またインターネット上で、韓国やタイ、ベトナムからの留学生を品質の悪いホテルに宿泊させ、本や米、英の留学生を高級ホテルに振り分けているとの臆測が上がっていることについては、
「国籍で防疫ホテルを分けることは絶対にない」と否定した。
同校の中国語センターでは、2月中旬以降、中国語を学習するために訪台した200人以上の留学生の入国に協力したと指摘。問い合わせや体の不調、宿泊や飲食の問題については、通話アプリを通じて対応しているとコメントした。
その上で、今後はさらに多くの価格帯の防疫ホテルを提供し、留学生に選んでもらえるようにする考えを示している。
https://japan.focustaiwan.tw/society/202203260006