https://news.yahoo.co.jp/articles/68c6f99fc760692a5cc72ce80a9ec03eb06220b3

ロシアとの停戦交渉を巡り、ウクライナのゼレンスキー大統領は「すでに占領された地域の帰属など重要な項目の決定については、
国民投票を実施する必要がある」との考えを明らかにしました。緊迫する状況の中、国民投票を行うことは本当に可能なのでしょうか?
ウクライナの実態と今後の注目ポイントを、元駐ウクライナ大使の角茂樹(すみ・しげき)さんに伺いました。

角さんは、2014年〜2019年まで駐ウクライナ大使を務め、歴史上初となる“日本の首相によるウクライナ訪問”を実現されました。
そして在任中は、東部・紛争地帯を年に4〜5回視察。多くの勲章を受章しています。


Q.角さんもキーウ(キエフ)に住んでいたということで、今は胸を痛めてらっしゃいますよね。

(元駐ウクライナ大使 角茂樹さん)
「キーウ(キエフ)というのは長い歴史があり、きれいな街なんです。これが今、どうなっているかというのは心配でしょうがありません。」

Q.プーチン大統領は「ウクライナ東部で親ロシア系の住民の人たちが迫害されて、ジェノサイドまで行われている」と言って
攻め込んできているわけですが、そういう実態はありました?

(角茂樹さん)
「結論から言いますと、それは全くの嘘です。私は東部を訪れて住民の方と話をしたり、いろんな所を訪れて見聞きしたりしていますが、
そんなものは見たこともないし聞いたこともありません。日本をはじめウクライナ政府は、東部でロシアの攻撃に遭った人を助けるということはやっていますが、
その人たちを迫害したりジェノサイドするなんていうことはありえないし、全く聞いたこともありません。」