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1+2=3、4+5+6=7+8…数学嫌いな人にこそ伝えたい「数式の美しさ」|人に話したくなる知識が詰まった『数式図鑑』

昔から数学も算数も、さほど興味がもてなかった。「そもそもなんで点Pって動くの?」なんてことばかり考えていたし、リンゴもミカンも何個だろうが食べたい人が食べればいいよ!と思っていた。そんな私でも、大人になってからの勉強は楽しい。歳を重ねたから学習意欲が湧いたわけではない。知りたいことを、自分のタイミングで学ぶ自由が胸を躍らせるのだ。
Twitterを見ていて、こういうのが目に入るともうダメ。気になってしまう。
「数学のお兄さん」として知られる横山明日希さんの新著、『数式図鑑』に手を伸ばしたくなった。

本書は、有名公式から美しい定理まで数式の美しさ、すごさ、不思議さをわかりやすく解説した数式集だ。
見開き形式で1つの数式にスポットをあて、わかりやすく解説してくれる。有名な「オイラーの等式」は「不動の『世界一美しい式』」、「フィボナッチ数列」は「自然界にも多く出現する魔法の数列」といった見出しがついており、興味がそそられる。間違いない。これ、絶対楽しいやつだ……!
2つの連続する自然数を足すと次の自然数に、3つの連続する自然数を足すと、次に連続する2つの自然数の和に……というように、左辺の項数と右辺の項数の差が1になった自然数の式が連続して現れます。(中略)
よく見ると、いちばん左の項は1、4、9と、平方数(整数の2乗となっている数)になっていることがわかります。

確かに!! さらに、1番目の式には九九の1の段が、2番目の式には九九の2の段が、このように現れる。
このとき現れる九九の段が、各数式の一番左の項の平方根と同じ数字になっているのも楽しい。

ふと思いつき、改行を取り払ってみる。
1+2=3 4+5+6=7+8 9+10+11+12=13+14+15

順番に並んだ自然数の列に規則的に「+」「=」を入れていけば等式が成立するというシンプルさ、しかも、これをどこまでも続けることができる……というのがよりわかりやすくなり胸アツだ。なるほど確かに「数式は美しい」!