小峰健二@kenji_komine
受賞する前に言っておきます。『ドライブ・マイ・カー』が今回、米アカデミー賞で受賞したとしても、
それは日本映画の勝利を意味しません。日本映画史に刻まれる快挙に水を差すようですが、実際そうなのです。
もちろん『ドライブ・マイ・カー』は日本でつくられた作品です。
枕ことばにも「日本映画」とつきます。喜ばしいニュースとして、弊紙を含め報じているのも事実。
しかし、今作は日本映画を代表しているわけではありません。
むしろ、今回のノミネートは日本映画の「敗北」が明るみに出た事態と言えます。
ドライブ』は中規模の映画製作・配給会社であるビターズ・エンドを中心に作られています。
聞くところでは、予算は1億数千万円ほど。
日本映画ではそこそこの額ですが、海外の映画人からは笑われるレベルです。
欧州で評価される若手の監督が、ある作品に1億円近くの予算がついたことを
海外映画祭の場で他の監督に誇ったところ「冗談だろ」と笑われたという逸話があります。
それはフランスなら、映画学校を卒業したばかりの新人の自主映画レベルだというのです。
日本の映画界とは、そんな状況なのです。
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