「社会との関わり」が選手を強くする 新潟医療福祉大野球部
新潟医療福祉大硬式野球部(新潟市)は新潟県内の大学から唯一、プロ野球のドラフト指名選手を輩出している。
甲子園経験者や他県の有望株も集まり、部員は170人。神宮球場で開催される全国大会初出場を目指している。
一方で、授業の一環として県内各地で少年少女野球教室や審判講習会で指導する普及活動も展開。
9日のリーグ戦開幕を目前に鵜瀬亮一監督(41)は「強さと楽しさ。二つの魅力を新潟の地に伝えたい」と話す。
部員は県内出身が約4割。佐藤和也総監督(61)は新潟明訓高を夏の甲子園8強に導いた。
16年からコーチを務め、就任3年目の鵜瀬監督も1997年夏の甲子園で優勝した智弁和歌山高で2年時からレギュラー。
「リーグ優勝して全日本大学選手権と明治神宮大会に出場することが第一の目標」と掲げる。
だが一方で鵜瀬監督はこうも言う。
「技を競って優勝することだけを目標とするのは危うい。野球人口は減っている。沈む船の中で争っている状態」。
さらに「遠くに飛ばせる、投げられる。技を体得する楽しさを後世に伝える。
そのために学生を育て、人材を増やしたい」と続ける。
https://mainichi.jp/articles/20220326/k00/00m/050/084000c