コロナ禍 ぎりぎりの医療・福祉現場 人手不足が深刻 「待遇改善、支援継続を」
鹿児島市で2月11日に開かれた「福祉の現場就職面談会」。訪れた求職者は、求人約500人に対し40人足らずだった。
主催の県社会福祉協議会によると、例年の半分程度という。県内に適用されている「まん延防止等重点措置」の影響で
高校生や専門学校生が参加できなかったのが響いた。
人手不足の背景には待遇改善の遅れもある。県は、22年度の当初予算に処遇改善支援事業として
介護職員を対象に24億968万円、障害福祉職員向けに10億510万円を盛り込んだ。2〜9月分から3%程度(平均9000円相当)引き上げられる見通しだ。ただ、各事業所の判断やサービス内容によるため、どの程度の賃上げとなるか見通せない。
一方、県は慢性的な人手不足を補おうと外国人介護人材と施設のマッチング事業へ3232万円を計上した。
ただ、一部緩和されたものの、コロナ禍で渡航制限が続く。
さつま町の特養さつま園は昨年5月、フィリピンの4人とマッチングが成立したが、来日できていない。
柿添信義施設長は「待っている間に2人が辞退した」と明かす。「いつ来るかもはっきりしない。
長期的な支援を継続してほしい」と訴えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/07c13fe10bd6608ea88c01a40db91e54c686f620