「オモコロ」面白広告の極意 若者に高確率で拡散、炎上も回避
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e600d853aa9d9d3784af52f6a7649f14d4f82f3

 ネット広告は拡散できれば効果は高いが、狙って拡散させることが難しい上、高い効果を狙って奇抜な広告を作れば、炎上してイメージを落とすリスクもある。そんななか、炎上リスクを回避しつつ、高い確率でタイアップ広告を拡散させ続けているのが「オモコロ」というWebサイト。面白タイアップ広告制作の極意とは?

 2021年11月に配信された、セメダインの瞬間接着剤「3000 耐水・耐衝撃」のタイアップ広告「【挑戦】過酷な状況で服を着ろ!『ウォータースライダー早着替え選手権』!」。タイトル通り、4人のライターがウオータースライダーの中を滑走しながら早着替えを競う企画で、Twitterでは約4万件のリツイートと約10万件のいいね! を記録した。

 いかにも人気が出そうな面白企画だが、これでどうやって瞬間接着剤を宣伝するのか。そう思っていると、最後に「水に強い接着剤といえば……」と、唐突にセメダイン「3000 耐水・耐衝撃」が登場する。

 このタイアップ広告を制作したのは、「おもしろい広告で話題化する」をキャッチフレーズに、ネットユーザーに好かれるPR記事を得意とするWebメディア「オモコロ」。同サイトではほかにも、映画のタイアップで「迷惑かけずに通り抜けろ! 映画館『前、すみません』選手権」、
猫をテーマにしたスマホゲームのタイアップで「猫にモテる方法を編み出せ!猫大仲良し選手権」といった企画を実施しているが、いずれも「映画」「猫」という一点でしかつながっていないのではないかと思えるほど、展開がかなり強引な印象だ。

 オモコロは2005年に、ゆるく笑えるコンテンツに特化したWebメディアとしてスタート。サイト立ち上げから17年目を迎える今では50人近いライターが在籍し、ページビュー(PV)は多い月で2000万PVを超える。サイトのTwitterのフォロワー数は約22万。企画内容にもよるが、19年の記事広告平均シェア数は約1万6000ツイート(中央値は5200)。

 読者は20〜30代が大半で、男女比は半々。「最後まで記事を読んでくれる人の割合が非常に高い」と、同サイトを運営するバーグハンバーグバーグ(東京・目黒)執行役員の山口むつお氏は言う。