https://www.sankei.com/article/20220331-IGKDB5G6KJL4TA7LQPQPBHSOWU/

米国防総省のカービー報道官は30日の記者会見で、ウクライナの首都キエフ近郊に配置されたロシア軍の20%弱が後退を開始し、
一部は北方の隣国ベラルーシに入ったとの分析を示した。
後退を始めたのは、キエフ北西のホストメリ空港周辺などに展開していた部隊としている。

ただし、報道官は、大多数の部隊は依然としてキエフ近郊にとどまり、市街地への砲撃も続いていると指摘。
後退した部隊は装備や補給を整えてウクライナ国内の戦線に再び配置される可能性があるとし、露軍が撤退したとの認識は示さなかった。

報道官はまた、露民間軍事会社ワグナー・グループの外国人雇い兵約千人が東部ドンバス地域に投入されたとの見方を示した。

兵士らはシリアや北アフリカなどで雇われたとみられる。
報道官は「プーチン露大統領がドンバス地域の占拠に一段と注力している証左だ」と指摘した。