ひもが上だけのマスク 下呂のサンリツ開発協力 高齢者ら「呼吸が楽」
2022年4月1日 05時00分 (4月1日 10時06分更新)
ひもが上部にしかなく、下部のワイヤを自由に折り曲げて下あごにフィットさせる形状の不織布マスクが、下呂市の衛生用品メーカー「サンリツ」の協力などで開発された。空気が通る道を確保しやすいため、息苦しくてマスクが苦手な高齢者や障害者らも気軽に着けられる。コロナ禍がなかなか収束せず、当分はマスクを手放せない生活が続くとみられる中、ユニークな一品が注目を集めそうだ。
「コロナ禍が始まって間もない頃に高齢者施設へ行くと、マスクをしているお年寄りは二、三割しかいなかった。それも皆つらそうで、何とかできないかと思ったんです」。NPO法人「日本障害者アイデア協会」(山梨県北杜市)の本郷隆之理事長は振り返る。
同協会は、バリアフリー商品の開発支援やコンサルティングが主業務。本郷理事長は現場を知って仕事に生かそうと、定期的に施設を訪れて介護を実践していた。
本郷理事長はマスクの下の方に空間を作れればいいのではと考え、試作品を用意。周囲に着けてもらうと、「呼吸が楽」「熱中症対策にもなる」などと好評で、大量生産できないかと思うようになった。
※略※
https://www.chunichi.co.jp/article/444962
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