■大事なのは「居心地悪い環境」  

人間の生活が変われば、ゴキブリの生活も変わる。
コロナ禍で休業を余儀なくされた飲食店では一時的にゴキブリがぱたりと見られなくなる現象があった。
一方、リモートワークなどで家にいる時間が増えたためか、一般家庭から駆除の相談が増えたという。これも巣ごもり需要というのだろうか。  

「1匹見つけたら100匹いる」のは本当か。

末永さんは「チャバネゴキブリに当てはまるかもしれない。
ふんとともに集合フェロモンを排出するため、数百匹、数千匹集まって生息していることがある」。
クロゴキブリ、ヤマトゴキブリは比較的、単独で行動することが多いため、そうとも言い切れないという。  

東北の人はゴキブリを見慣れてない分、1匹見つけて大騒ぎすることがある。
慌てて薬局で駆除剤を買い込むのもいいが、食べ物の置き場、台所の掃除、生ごみの処理を見直すことがより重要だという。  

末永さんは「ゴキブリの生態や習性を理解し、ゴキブリの居心地が悪い環境を整えること。
一般家庭ならほとんどの場合、それで解決します」と断言する。
これから暖かくなる季節。「ゴキブリが(ほとんど)いない街・仙台」を市民一丸となって推し進めたい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/48dd31a8a2818ad30b2ce310e039fc871e7abb51