エイプリルフールに企業のネタ投稿が続々…「猫のためのマタタビ入り柔軟剤」は1年前のうそを実現!?
4月1日は「エイプリルフール」。ここ数年は企業がTwitterアカウントで面白いうそをつくことが流行していて、2022年も投稿が相次いだ。
食品メーカーのフタバ食品は、アイス「サクレレモン」の巨大オブジェを本社の屋上に作ったと画像付きで投稿。ツイートでは「これで何を作っている会社なのか、遠くからでも一目瞭然」と意気込んだが、もちろんうそである。
バス事業を展開する、大島旅客自動車は世界初の7階建てバスを運行することにしたと発表。車内には簡易エレベーターも完備したといい、画像も公開した。もちろん、うそである。
パインアメの製造元であるパインは、棒付きのパインアメを作ったら「Φ(ファイ)」の形に見えたので、新商品「ファイアメ」として販売するという。察していると思うが、うそである。
うそから本当に「マタタビ入り柔軟剤」を作った企業も
これまではうそを紹介してきたが、2022年4月1日に本当のことを投稿した企業もある。それが、洗剤などを製造・販売する「第一石鹸」(群馬県板倉町)。衣類などの洗濯に使える、猫のための「マタタビ入り柔軟剤」を開発したというのだ。ツイートの画像では、猫ちゃんが「もう…、離れられにゃい。」とうっとりしている。
どこか冗談のような感じもするが、それもそのはず。さかのぼること1年前…。第一石鹸は2021年のエイプリルフールに、マタタビの柔軟剤を販売するとうそをついていたのだ。
「嘘から出たまこと」ではないが、1年間で本当に作ってしまったところがすごい。今回のツイートでも「本当につくりました!」とアピールしていた。今回開発した柔軟剤は非売品だが、Twitterを通じて5人に抽選でプレゼントするとのことだ。
うそに「本当にほしい」の声が届いた
マタタビ入り柔軟剤はなぜ、実現したのだろうか。猫ちゃんのため、どんな使い方ができるかも気になるところだ。開発のきっかけを作った、第一石鹸の担当者に1年間の経緯を聞いた。
――マタタビ入り柔軟剤はなぜ、本当になったの?
ぼんやりとこんなものがあれば面白いな…と思い、2021年4月にうそとして、Twitterに投稿しました。そうしたところ、引用などで「本当にほしい」という声がたくさん届きました。これを受けて上層部に掛け合ったところ許可を得て、実際の開発となりました。製品を作るのは別の部署なので、スケジュールの調整などをいただき、2021年7月ごろから開発に動いた形です。
――マタタビ入り柔軟剤はどんなもの?
弊社の柔軟剤をベースに、天然のマタタビエキスを配合しています。通常の柔軟剤には香料を配合するのですが、猫ちゃんのことを考えて一切使っておりません。開発においては、猫ちゃんにはどれがふさわしいだろうと、マタタビを扱う数社から取り寄せて検討をしました。
――社内的な反応はどうだった?
賛否両論でした。マタタビの効果をどう検証するか、ペットへの安全性はどうかなどの意見もありましたので、実際の製品はそうした安全性を考慮して、設計したものになります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/82d54c31fad268cf9051d6612822ce2a4d58c372