米がモモの輸入解禁要請 日本一の産地・山梨のJA「脅威に感じる」

スモモに続きモモにも輸入解禁の波です。
アメリカからモモの輸入解禁要請があり、日本一の生産を誇る県内では産地を守る取り組みを求める声が上がりました。
JA山梨中央会によりますとアメリカによるモモの輸入解禁要請は、3月30日と31日、農林水産省が行ったオンライン説明会で全国の産地に報告されたということです。

今後、日本には定着していないコドリンガといった病害虫の検疫で問題がないと判断されれば、輸入が解禁されるということです。
ただし、決定までに最短で3年、長くて20年ほどかかるとされています。

アメリカ産果物の輸入を巡っては、去年8月スモモの輸入解禁が産地への事前説明なしに始まり、生産者から大きな反発がありました。
JA山梨中央会はアメリカ産のモモが輸入解禁となった場合「日本一の産地として脅威に感じる」として、国に対し品質や安全性、農家への経済的影響の試算など情報提供を要請しました。

モモ農家:
どういうものが来るかということですね
良いもので美味しいものでアメリカの単価が安ければ、こっちにも影響があると思う
入れて欲しくないというか産地を守れるようにしてほしい
県は国に強く要望してもらいたい
長崎知事は産地維持に国も当事者意識を持ってほしいと述べました。

長崎知事:
まずは国がどういう影響あるかしっかり調査してほしい
「アメリカに言われたから何でもマーケットを開きます」では、ではやってられない
国も当事者意識をもって考えるべき

フルーツ王国を揺るがすアメリカ産モモの輸入解禁要請。
県内からは早急な対応を求める声が相次いでいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d671d81d3dfb3a04368d697e3a16609cfaa676c6