楽しそうだけど…ちょっと心配 ママが調べたオンラインゲーム
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220328/k10013555001000.html
スマートフォンのゲームにのめりこみ、依存症になってしまったというダイキさん(20代)です。
専門学校で同級生と仲よくなるために当時流行していたスマートフォンのゲームを始め、次第にそのゲームの中のキャラクターをそろえることに楽しさを感じていくようになりました。
ダイキさん
「難しいステージをクリアしないと手に入らないキャラクターを持っていると『すごい』と言われるし、もともとコレクションをすることが好きだったので、キャラクターをそろえていくのが楽しかったのです」
ダイキさんは効率的にキャラクターを集めるために課金を繰り返すようになり、その額は毎回数万円に上りました。
就職したあともゲームは続け、借金を課金に費やすほどのめりこんでいきました。
見かねた両親が収入を管理し、毎日お小遣いをもらって生活することになりましたが、ゲームをやめることはありませんでした。
さらに、新型コロナウイルスの流行で勤務先の業績が悪化して失職。
収入が無くなってもゲームへの課金は止まらず、ついには父親のクレジットカードを盗み、4か月で400万円も使ってしまったのです。
ダイキさん
「キャラクターが出るまでに何回やったとか、いくらかかったとか、その過程はどうでもよくて『ガチャ』の中身が分かるその瞬間だけを求めていました」
ダイキさんはいま、依存症の回復施設に入所しています。
入所して1年半、同じような問題を抱える人たちの話を聞いたり、自分のことを話したり、どんな時にゲームをしてしまうのかを深掘りしながら、徐々に回復に向かっています。
なぜゲームに依存してしまったと思うか尋ねると、ダイキさんは淡々と教えてくれました。
ダイキさん
「親に本当のことを言えなかったのです。自分の思っていることも意見もずっと言えなくて隠していました。それが苦しかった」
“高校を卒業してすぐに就職がしたかったけれど、親に受け入れてもらえなかった”
“専門学校も仕事も親の期待に応えられそうなところを選んだけれど、やりたいことではなかった“
”親の言うとおりじゃないと、失望されるのではないかと思っていた”
ダイキさん
「転職は、初めて自分で決めたことでした。でも、コロナでうまくいかなくなって...自業自得だ、親にも失望されると思いました。それで、もうゲームが止まらなくなってしまいました」