ボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)が4月9日に王座統一戦(さいたまスーパーアリーナ)に臨むIBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)の来日を受け、緊張のギアをグッと上げた。
世界的スターとなる元3団体統一同級王者とのビッグマッチに備え、1日に都内の所属ジムでスパーリング(3回)を打ち上げたと所属ジム公式サイトで報告した。
村田は「こうやってゴロフキン来日と記事を見ると、感慨深いものがありますね。いろいろな感情がわき起こってきます」と心境を明かした上で「ゴロフキン選手が来て、やっぱり緊張感は高まりますよ」と素直な気持ちを示した。
実戦トレを終え、あとはゴロフキン戦に向けた最終調整に入る。村田は「もうやることは決まっていますし、今日のスパーリングも良い感触で終えることが出来たので、あとはこれを出すだけですね。こういった大一番を前に絶対勝ちますという選手もいますが、ボク自身、絶対はないと思っているのです」と冷静に自己分析した。
実戦練習を終えてゴロフキン戦に向けた準備を整えられた手応えがある。「延期になったことでご迷惑をご尽力をいただいた方々にはちょっと良くない言葉かもしれませんが、延期になって本当に良かったと思っています。これだけスパーリングをしっかりと積み重ねられたということはとてもでかいです。(当初の試合日)12月(29日)の時点では足りなかった。これが補えたことは自分の中で大きいです」と収穫は大きかったようだ。
試合まで残り8日となり、感慨、緊張、不安、恐怖などさまざまな気持ちを胸に抱えつつ「絶対に勝てるも、絶対に負けるも、やってみなければ分かりません。これまで積み重ねてきたことをあと1週間、しっかりとやっていくだけです」。所属ジム公式サイトを通じ、村田は徐々にボルテージを上げている様子を明かしていた。
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