自己肯定感が低い人ほど怒りやすい? 5つのタイプの特徴と対処法をアンガーマネジメントの専門家が解説


自己肯定感の低い人ほど怒りやすい理由
安藤さん曰く、怒りやすい人、それを表に出しやすい人の大きな共通点は、「自己肯定感の低い人」だそうです。

「自己肯定感とは、自分自身のあり方を肯定し、自分のことを好きだという気持ち。特に、誰かと比較して持つ“相対的自己肯定感”と違って、他者からの評価に振り回されず、自分自身を十分に価値ある存在だと思える“絶対的自己肯定感”を持っていないと、怒りやすく、攻撃的になりやすい傾向があります」(安藤さん・以下同)

なぜ自己肯定感の低い人ほど怒りやすいのかというと――。

「人は怒ることで体を臨戦態勢にして、価値観、考え方、立場、プライド、家族、仲間など、大切なものを守ろうとします。怒りは防衛感情なのです。

その点、自己肯定感の低い人は、守らなければならないと思っている対象が多く、必然的に怒る機会が増えます。例えば、仕事でミスを指摘されたとします。自己肯定感の高い人は、ミスを指摘されたことくらいで自分の価値が下がるとは思っていないので素直に聞く傾向があります。ところが、自己肯定感の低い人は、ミスを指摘されたことで自分の価値、つまり立場が危うくなると考えてしまうのです。

さらに、自己肯定感の低い人はさまざまな物事を、自分に対する攻撃として捉える傾向があります。ミスを指摘されることは、自分の尊厳をおとしめる攻撃と捉え、反撃に出ます。攻撃をされれば反撃するのは生物としては自然な反応なのです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/25b93138fe4507ceffbfbb9826eadd249b6952d0