https://news.yahoo.co.jp/articles/f63b1fed63ed1328ab6a058a8c32f7b64fc5f437

新年度「東証市場再編」で変化はあるか?注目の「上昇トレンド」5銘柄の全実名

世界の投資家マネーを呼び込めるか?

 東京証券取引所は本日4日より、従来の4市場から3市場に移行して取引が始まる。

 「東証1部」「2部」「マザーズ」「ジャスダック」の区分が、「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」へと再編。

【写真】AIが導き出した「上昇トレンドの5銘柄」を実名公開!

 中でも「グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据え」る企業向けと位置づけられたプライム市場は、株主数800人以上、流通株式数2万単位以上、流通株式時価総額100億円以上と厳格な上場維持基準が求められる。

 東証1部からプライム市場に移行したのは1839社(そのうち、現状基準を満たしていない経過措置が295社)。企業価値を高めて世界の投資家マネーを呼び込むことが期待される。

 ここで先週の日経平均を振り返ると、3月14日からの9連騰が28日にストップし、そこから3日は続落。2万7665円98銭で終えた。

 引き続き円安への懸念、ウクライナ情勢の不透明感などが残るものの、新市場が始まる中、一体どんな日本株の銘柄に注目していればいいのだろうか。

 的中率ズバリ80%を誇る『DeepScore株価予報AIエンジン』(DeepScore社開発・運営)の予想を見ていこう。

上昇銘柄:住友金属鉱山
 AIエンジンが導き出す「上昇トレンド予想銘柄」のひとつは、住友金属鉱山 (5713)。日本最大の金鉱山である菱刈鉱山を保有する「非鉄」金属の大手会社だ。

 DeepScore社企業調査部長の藤本誠之氏は次のように解説する。

 「電子材料に注力しています。資源、製錬は、ロシアのウクライナ侵攻で資源価格高騰を享受。電子材料は車載電池向け好調です。

 配当落ち、利食い売りで少し下落しましたが、25日移動平均線を下回らなければ、リバウンド相場が期待出来そうです」

上昇銘柄:コナミホールディングス
 続いて上昇トレンド銘柄に挙げられるのが、コナミホールディングス (9766)。

 コナミといえば、『桃太郎電鉄』や『実況パワフルプロ野球』シリーズなどの家庭・携帯用ゲームがメインビジネス。一方で、『コナミスポーツ』を傘下に持つなどスポーツ施設やアミューズメント施設運営にも注力している。

 「マイクロソフトがゲーム業界大手のアクティビジョン・ブリザードを日本円で8兆円近い巨額資金で買収することを発表してから、ゲーム業界に投資家の注目が集まっています。

 今年度の投資テーマとして、「メタバース」が再度、注目されており、コナミホールディングスも買われており、しばらく堅調相場が続きそうです」
上昇銘柄:三菱重工業
 タービン、航空、防衛、造船などを手がける総合重機大手企業の三菱重工業 (7011)は、ウクライナ情勢がらみで注目が集まっている。

 前出の藤本氏が解説する。

 「ロシアのウクライナ侵攻以降、防衛関連銘柄に注目が集まっており、堅調相場が続いています。SMBC日興証券が、投資判断を格上げしており、今後も堅調相場が期待出来そうです」

上昇銘柄:住友商事
 住友商事 (8053)も、上昇トレンド銘柄として挙げられている。

 「油井管などの鋼管、CATVなどメディア、資源では非鉄に大きな強みを持つ住友系列の総合商社大手企業です。

 住友金属鉱山と住友商事が中国の資源企業であるチャイナ・モリブデン社と共同で操業中のノースパークス鉱山(豪州ニューサウスウェールズ州)において、既存鉱体の拡張部分の工事を完了し、生産を開始したと発表しました。このニュースを好感して、株価が上がりました」(藤本氏)

上昇銘柄:ダイキョーニシカワ
 最後に上昇トレンド銘柄として挙げられるのは、ダイキョーニシカワ (4246)である。

広島県に本社があり、マツダが大手顧客の自動車部品製造会社。インパネやバンパー、バックドアなどを主力製品とする同社に注目する理由とは。 「2月8日に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は21.6億円の赤字(前年同期は13.3億円の黒字)に転落して、株価大きく下落しましたが、直近のドル円相場が一時125円台に入る等、円安傾向もあり、リバウンド相場になっています。」(藤本氏)

 以上、今週の「AI株価予報」では、住友金属鉱山、コナミホールディングス 、三菱重工業、住友商事 、ダイキョーニシカワの5銘柄を取り上げた。引き続き、その値動きに注目していきたい。