「阪神4−0DeNA」(5日、甲子園球場)

 矢野阪神が佐藤輝の今季1号2ラン、西勇の7安打完封で開幕からの連敗を9で止めた。矢野燿大監督は試合後、「うーん…まあ苦しいスタートになったんでね。この1勝で喜んでいいのかなという気持ちと。でも素直に喜びたいなという、はい、そういう気持ちです」と、10試合目にして手にした今季初勝利を振り返った。以下、一問一答。

 −選手たちの執念を感じる勝利だった。

 「うん、本当にうまくね、行かないことばかりですけど。テレビをご覧の皆さんも、うまく行っている人生を歩んでいる方ばかりではないと思うんでね。僕たちもそういう、もがきながら苦しみながら前に進む姿から、なんとかね、元気を届けられるような、そういう気持ちでみんな戦ってくれたと思います」

 −佐藤輝の一発は大きな一発になった。

 「ちょっと上がったんでね、ちょっと浜風も若干吹いていたんでね。厳しいかなと思ったんですけど、よく入ってくれました」

 −西勇が完封。

 「本当に序盤の1、2回のピンチを切り抜けたというのが一番大きかったですし。その後は坂本と、丁寧に投げるという勇輝らしさをしっかり出してくれた。いい投球でした」

 −明日に向けて。

 「本当に、こういう結果になってチーム自体も僕自身も前を向いてやっていくということが一番大事ですし。あまり先のことを考える余裕もないですけど、明日の試合、全員で全力で戦っていきます」

 −1勝の価値や重みを感じるか

 「やっぱりこう負けるとね、いいイメージってなかなか付きにくい。そういうのもみんな振り払おうとしてやってきたんやけど。なかなか結果に結びつかなくて。…うーん、まあまあ、もちろん俺がね、監督として指揮を執らせてもらっているし、もちろん責任も感じているし。どこからでもスタートできるっていうのも、この3年間の中でも言ってきたし。自分自身もそう言い聞かして。だいぶ遅いスタートになったけどね、この1勝がそのスタートになるようにやっていきたいね」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ca7bee8e7c99428ec6d57a4c3146790f2895e9a