「痩せろ」「醜い」「辞めろ」 ディズニーランドは“悪夢の国” 《出演者が連続告発》

「子どもの頃からの夢で、かけがえのない大切な仕事。いじめられても我慢するしかありませんでした。職場環境の改善を求める今回の判決は、私にとって何より価値のあるものです」

 原告のA子さん(41)は真っ直ぐに訴えた。
“夢の国”東京ディズニーランドに衝撃が走ったのは、3月29日。キャラクター出演者として働いていた契約社員・A子さんがパワハラで体調を崩したとして損害賠償を求めた訴訟で、千葉地裁は運営会社のオリエンタルランドに安全配慮義務違反で88万円の支払いを命じたのだ。

 この判決に対し、同社がHPに掲出した“反論文書”が物議を醸している。

〈原告が主張するパワーハラスメントに該当する発言は認められませんでした。

 ゲストの皆様をはじめとする日頃より当社を支えて下さるすべての皆様に対し、ご心配をおかけしておりますことをお詫び申し上げます〉

 社会部記者が解説する。

「裁判所に職場環境の改善を要求されたにも関わらず、改善に向けた決意表明や原告女性への謝罪の言葉は一切なかったことについて、『謝る相手が違う』といった批判が噴出しました」

 一方、A子さんの携帯電話には、同僚や匿名の従業員からたくさんの激励メッセージが届いた。

〈いま苦しんでる人の後押しになる〉

〈我慢してる人、泣き寝入りしてる人が山ほどいる〉

 ディズニーランドの舞台裏にある“夢”とは程遠い苛酷な実態を、出演者たちが次々と告発する。
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b2821