裁判所から裁判の期日を通知されたように装うため文書を偽造したとして書類送検された弁護士が、警察の調べに対し、「手続きが進んでいるようにみせるためだった」という趣旨の供述をしていることが分かりました。

4日付で有印公文書偽造・同行使の疑いで書類送検されたのは、愛知県弁護士会に所属する香川広志弁護士です。

捜査関係者などによりますと、香川弁護士は、去年9月、裁判所から民事訴訟の期日が通知されたかのような文書を偽造し、裁判の依頼者らに送った疑いがもたれています。

香川弁護士は当時、岡崎市の弁護士事務所に勤務していましたが、今年1月、不審に思った裁判の依頼者からの相談をきっかけに、偽造の疑いが発覚したということです。

警察の調べに対し、香川弁護士は「手続きが進んでいるようにみせるためだった」という趣旨の供述をしているということです。

香川弁護士はほかにも、約30件の民事訴訟などを提訴せずに放置し、時効が過ぎて提訴できなくなったものもあるということで、警察が経緯などを確認しています。

一方、愛知県弁護士会は、事実確認を行ってから処分を検討するとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/401863b308d47e51b28aa26b851457f18d4ff313