米軍の戦争犯罪捜査のICC職員に制裁
https://www.bbc.com/japanese/53018550

ドナルド・トランプ米大統領は11日、米軍がアフガニスタンで戦争犯罪を行った疑いについて捜査している国際刑事裁判所(ICC)の職員に、制裁を科す大統領令に署名した。

大統領令はICC職員に対し、米国内の資産を凍結するとともに、入国を禁止する。

トランプ氏はICCを繰り返し批判し、独立性を疑問視してきた。

ICCは、「法の支配を妨げる許されない試みだ」と反発している。

ICCは、戦争犯罪があったと信じる理由が見つかったとした予備捜査を受け、捜査に着手していた。

アメリカはオランダ・ハーグに本部を置くICCに加盟しておらず、権限は米国民に及ばないとの立場だ。

この日、大統領令が署名されて間もなく、マイク・ポンペオ国務長官は会見で、アメリカが「いいかげんな裁判で脅される」ことはないと述べた。

また、制裁によって、ICC職員の家族の入国も禁じられる可能性があるとした。

一方、ウィリアム・バー司法長官は、
「ロシアのような外国勢力が(中略)ICCを操り、自国の利益を追求している」と、証拠を示さず主張。
アメリカのICC批判を増大させた。