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エリザベス女王、夫との思い出を胸に...フィリップ王配の追悼式が「エディンバラ・グリーン」に染まった理由とは?

フィリップ王配に敬意を表し、英国王室のメンバーたちは、ウェストミンスター寺院で数々の服装のシンボルを掲げた。
2021年4月9日のフィリップ王配の死から約1年、3月29日、ロンドンでエリザベス女王の亡き夫の追悼式が行われた。会場となったウェストミンスター寺院のベンチでは、変わった色の喪服が目立った。アン王女、カミラ夫人、スペインのレティシア王妃、そして女王自身も黒よりも緑を好んだ。

実はこの色には特別な意味が込められている。というのも「エディンバラグリーン」とも呼ばれるこのモミの木のような緑色は、フィリップ王配のカラーなのだ。この色は、フィリップ王配の葬儀で棺を運んだランドローバーにも見られた。控えめで、よりパーソナルななメッセージが込められたオマージュだ。

シンボリックな選択
グリーンを基調としたフィリップ王配の追悼式典では、別のオマージュも見られた。エリザベス女王が身に着けていたゴールドとルビーのブローチは、無作為に選ばれたものではない。宝飾デザイナーのアンドリュー・グリマのこの作品を1966年に女王にプレゼントしたのは、フィリップ王配その人であった。

カミラ夫人は、ラッパをかたどったブローチをコートに付けた。これは、フィリップ王配が大佐として所属していた連隊の軍章だ。また、カリブ海諸国へのツアーから帰国したキャサリン妃は、故ダイアナ元妃に敬意を表し、1988年に彼女が着用した象徴的な衣装を思わせる水玉模様のドレスを選んだ。ウィンザー朝は、その遺志を受け継いでいる。