中国人、完全純国産ハードウェアでWindowsのPCゲームをプレイすることに成功! [323136361]
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今年3月、動画サイトのビリビリに「deepin震度操作系統」というアカウントによる、「中国産のハードウェアとソフトウェアだけで自作PCを組んでカウンターストライクは遊べるか?」という動画がアップされて話題となり、中国のテック系メディアもこのネタに飛びついた。結果を先に書けば、「オール中国産でも遅いなりにはWindowsアプリが動いた」のだ(なお、カウンターストライクは最初のバージョンは20年以上前にリリースされたFPSだ)。
スペックはこうだ。CPUには2021年7月に発表された12nmプロセスで2.5GHz動作のRISCプロセッサ「龍芯3A5000」、マザーボードは専用のものを利用する。ストレージには「聯芸(Maxio)」製コントローラと「長江存儲(YMTC)」製NANDフラッシュを搭載した「GLOWAY(光威奕)」の256GB SSDを採用。メモリーには「紫光」製のDDR4 8GB、ビデオカードには「景嘉微」製で28nmプロセスのGPU「JM7201」搭載でメモリー1GBの製品、電源には「長城(Greatwall)」製の400Wタイプとなっている。もちろんケースも中国製だ。
中国メーカーの製品だが、中身は外国製の半導体やパーツといったものではなく、中国企業が開発したチップやパーツで揃えているわけだ。なお、CPUの龍芯3A5000は独自アーキテクチャでWindowsを動かすことはできないので、中国製のLinuxディストリビューションである「UOS(Unity Operating System、統信UOS)」をインストールしている。その上でWindowsアプリケーションを動かす「Wine」を導入。これでなんとか中国産ハードウェアだけでWindowsアプリケーションを動かせるところまでたどり着いている。さらにはWindows用のデバイスドライバーでLinux上でデバイスを認識して動かすことまでできている。
なお、中国産CPUは大きく分けると、「(AMDやVIAから)x86のライセンスを得た合弁企業が生産する『海光』や『兆芯』など」「Armからライセンスを得たARMベースのHiSilicon『Kirin』など」「オープンソースの命令セットであるRISC-Vベースの『玄鉄』など」「命令セットも含め自前で開発する『申威』や『龍芯』など」に分けられる。このうち後者2つについては外国が規制をかけても開発・生産が可能と言える。
「龍芯3A5000」とLinuxである「UOS」でなぜWindows用ソフトが動かせるかは、前述したように「Wine」を使ったからだが、命令の変換部分については、オープンソースの「QEMU」などとは少々異なるアプローチをしているという。龍芯3A5000の独自命令セットである「LoongArch」では、ソフトウェア+バイナリ変換処理に特化したハードウェアという構成になっている。そのためソフトウェア側の対応でx86だけでなくMIPSやArmにも対応し、将来的にx86の命令セットが拡張されてもソフトウェアのアップデートで可能になるとしている。
ビリビリにアップされた動画では、カウンターストライクをプレイした結果として、「Pentium 4と無名の128MBのビデオカードでプレイしてるかのようだ」と言いつつも、「とはいえ、日本のノベルゲーとは相性がいい」と評価(?)する。中国製のソフトウェアは高頻度で更新される傾向があるが、最近LoongArch命令セットへの変換ソフトが更新されたというニュースがしばしば報じられている。現役のアプリケーションを使うには厳しいがとりあえず動くのは確かだし、今後さらにソフト面が中心の改良により進化していくことだろう。 アメリカがASMLに圧力かけてなかったら今頃半導体も中国が天下とってたよな 一方、ソニーなんてゲーム機に自前の半導体載せるの止めちゃったしな どうせエミュ使ったものを大げさに言ってるだけだと思ったけどなんか凄そうなことやってる? 楽しそう
こういう技術を楽しむノリって昔の日本のオタクみたい 龍芯はMIPSコア買収したんじゃなかったっけ?
ソフトウェアで命令セット変換と言えばCrusoeが昔あったけど、そのあたりの特許とか大丈夫なんだろうか。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています