――ちなみに、反町さんご自身が「今どきの若いモンは」と口にすることはありますか?

さすがに直接的に「今どきの若いモンは〜」みたいな言葉を使うことはないけど、石沢課長と
同じように、若い人たちに対して「すごいなぁ」って思う時もあれば、「もっとしっかりしろよ!」
と思うことはありますよね。

ドラマの中にも「SNSの画像の替え方を教えてくれ」みたいなやりとりがあって、
「今どきの若いモンはこんなことができてすごいな」って驚く場面があったりするんですが、
その一方で、僕自身としては「SNSばっかりに頼らないで、若いモンはもうちょっと人と話せよ!」
と思うこともあるしね。

本来、「失敗も経験のうち」という言葉のとおり、自分で体験して肌で感じたことこそが
一番大事なわけであって。

僕たちの若い頃は、自分自身が何かやりたいことがあれば、多少遠回りしながらでも
だんだんやっていくうちに、「あれ? なんとなくできるようになってきたね」って、
自分の体感として会得できたところがあった気がするんです。

でも今の時代はインターネット上に、一つどころか幾通りもの答えが書いてあるものだから、
それを読んだり見たりするだけで、自分も出来たような気になってしまう恐れがある。

だから「ネットで見ただけで分かった気になるなよ!」ってことは伝えたい。
結局のところいつの時代も一番大切なのは、人と人とのつながりやコミュニケーションなわけで。
「そこだけはせめて大事にしろよ!」って、僕も石沢課長と同じように、
"今どきの若いモン"に言ってあげたいなとは思いますね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ee5d1ed42b8fbca8cee5eb76c1d2360cf92fbae?page=2