米連邦公開市場委員会(FOMC)が6日に公表した議事要旨では、FRBが大規模な保有資産を月額最大950億ドル(約11兆7600億円)のペースで縮小することが示唆された。しかし、こうした動きは市場の不安を取り除くまでには至っていない。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「金融当局は市場に幾らかの痛みをもたらすとしても積極的な引き締めを行うのだと投資家はようやく気付いた」とし、「当局にとって、目下の最優先課題はインフレ抑制だ」と指摘した。

  市場の悲観は大型株の続落からも明らかだ。過去2営業日で、アップル株は約3.5%、マイクロソフト株は5%強、それぞれ下落。両社ともバランスシートが強く、膨大なキャッシュフローと幅広い事業ポートフォリオを持つため、市場の不透明感の中で投資の避難先として人気があった銘柄だ。