地対空ミサイル「S300」、スロバキアがウクライナに供与…旧ソ連時代に開発
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スロバキアのエドゥアルド・ヘゲル首相は8日、地対空ミサイル「S300」をウクライナに供与したことを明らかにした。
ウクライナは防空能力の向上に不可欠として米欧に提供を強く求めていたが、米欧は慎重な姿勢を示していた。

旧ソ連時代に開発されたS300はウクライナ軍が長年運用し、ロシアの侵攻後も制空権の維持に活用されてきた。
米国はスロバキアやブルガリアなどS300を配備済みの北大西洋条約機構(NATO)加盟国と協議を続けていた。
米政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)によると、S300は航空機のほか、一部の巡航ミサイルや弾道ミサイルを迎撃できる。
ロシアの攻撃に対するウクライナの防衛能力が高まることになる。

 スロバキア国防省は8日、供与したS300の代替システムとして、NATO加盟国の支援を受け迎撃ミサイル「パトリオット」を国内に配備すると発表した。