「すずめの戸締まり」は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービー

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、
まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにポツンとたたずむ、古ぼけた扉。何かに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが……。

やがて、日本各地で次々と開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。
不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”が始まる。見たこともない風景。人々との出会いと別れ、驚きと困難の数々。
それでも前に進むすずめの物語は、不安や不自由さと隣り合わせの日常を生きる私たちの旅路にも、一筋の光をもたらす。