卒業アルバムのアンケートを別の児童が代筆 横浜の小学校、謝罪

 横浜市旭区の市立小学校で製作された卒業アルバムの文集について、不登校の児童が意図しない内容のまま配布されたとして、
市教育委員会が学校側に指導していたことが関係者への取材で判明した。
別の児童が代筆したのを学校側が気付かなかったという。学校側は児童と保護者に謝罪している。

 問題となったアルバムは、3月中旬に市立小であった卒業式で児童に配布された。
その内容を見た保護者から「一生ものである卒業アルバムの文集欄に、自分の子供が答えていない内容が載っている」と市教委に連絡があった。

 市教委などによると、問題の箇所は文集欄のアンケートページ。
「理想の男性・女性は?」「転生したら何になりたいか?」の質問に対し、不登校の児童の名前とともにそれぞれ「背が高い」「お金もち」と記されていた。
この児童は1月から学校に通っていないためアンケートに回答したことはなく、他の児童が代筆したという。

 学校側は代筆に気付かないまま完成したアルバムを配布。
その後、児童と保護者から担任教諭らに相談し、学校側が「確認をとれば良かった」などと謝罪。
市教委西部学校教育事務所が学校側に調査と再発防止を求める指導をするとともに、児童と保護者への説明にあたっている。
学校側は卒業生の保護者全員にメールを送り、他にも同様のケースがないか調査を実施する。

 市立小の校長は毎日新聞の取材に対し
「できる限り児童の気持ちに寄り添う形で謝罪と改善に努めるとともに、二度とこういうことが起きないように細心のチェック体制を整えていきたい」と話した。【鈴木悟】
https://mainichi.jp/articles/20220331/k00/00m/040/210000c

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https://www.daicolo.co.jp/wp-content/uploads/2020/04/yosegaki_2_2048px-1536x1087.jpg