豪裁判所、トヨタ車の欠陥認める ディーゼル向け装置
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM076LG0X00C22A4000000/

【シドニー=松本史】オーストラリア連邦裁判所は7日、トヨタ自動車が同国内で販売したピックアップトラック「ハイラックス」などについて、ディーゼル車向けの粒子状物質低減装置(DPF)に欠陥があったと認める判決を出した。豪AAP通信などが報じた。トヨタ豪法人は声明で「裁判所の判断を精査している」と述べた。

原告団は2015年10月から20年4月にかけて販売されたハイラックス、多目的スポーツ車(SUV)「フォーチュナー」、「プラド」についてDPFに欠陥があり、排ガスから悪臭が生じ燃費も低下したと訴えていた。

AAP通信によると、判決で連邦裁は約26万台について欠陥があると認定。消費者が支払った平均価格の17.5%の価値が毀損されたとした。対象車種を購入したすべての消費者がトヨタに支払いを求めた場合、トヨタの支払額は20億豪ドル(約1800億円)を超える可能性があるという。