日本自身が核を持てば、確かにNPT体制を揺るがしてしまうし、戦争での唯一の被爆国という地位は毀損するかもしれませんが、「核の傘」の下に入っているということは、恥ずかしいことでも何でもありません。

北朝鮮に脅かされている韓国がアメリカの核の傘の中に入っているから恥ずかしいなどということがないのと同様です。

NPTとは、核保有国にのみ、核保有、核兵器の実戦使用、あるいはその威嚇ができる特別の権利を与えるもので、本来は、核を持たない国がそんな特権を核保有国に与えることに同意するのはおかしいのです。

しかし、その方が国際秩序は安定するからNPTがあるのです。むしろ、ヒエラルキーの上位にある国が、下位にある国に積極的に核の傘をさしかけることで同盟国の安全を守るという役割が核保有国には期待されているとも解釈できます。

そして、それによってわたしたち非核保有国は軍事費を節約できるわけですね。

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