ウクライナとNATOは戦いの長期化を見据えて
「ロシア軍と戦いながら兵器体系をNATO規格に切り替える」という離れ業に取り組む

2月24日に始まったウクライナとロシアの戦いは「短期間でロシアが勝利する」という予想を覆し、ウクライナを支援する西側諸国の中には「この戦いが数ヶ月〜数年単位に及ぶ長期戦になる」と考え始めており、
東欧諸国が保有する旧ソ連製兵器の在庫だけでは足りなくなるかもしれない。

この問題に精通したNATO関係者は米ブルームバーグ紙に対して「加盟国の中にはウクライナ軍が高度な兵器の運用・維持が出来るよう国外で訓練を開始するところもある。
これは旧ソ連製の兵器体系に基づいたウクライナ軍の体制を徐々にNATO規格の兵器体系に移行させることを意味している」と述べており、英国のトラス外相も
「ウクライナが旧ソ連規格の装備からNATO規格の装備に移行するのを2ヶ国間ベースで支援することで合意した」と発表している。

ウクライナのクレバ外相は「侵攻当初に最新兵器の供給をある国に要請したが『訓練に最低でも2ヶ月間はかかる』と言われ拒否された。
もし要請に同意して訓練を開始していれば1週間〜2週間後に我々は最新兵器を入手出来てきただろう」と嘆いているが
「長期的な視点で訓練やメンテナンス計画を立案した上で武器を供給することの重要性も理解している」と述べているのが興味深い。

https://grandfleet.info/european-region/western-countries-move-to-nato-standard-weapon-supply-in-preparation-for-exhaustion-of-former-soviet-made-weapons/