英国の名物料理フィッシュ・アンド・チップスが、ロシアのウクライナ侵攻により危機に直面している。

欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット、Brexit)、新型コロナウイルスの流行という二つの嵐を乗り切り、インフレ高進の荒波と闘っているフィッシュ・アンド・チップス店のうち、数千店がウクライナ危機で「沈没」してしまうかもしれない。

 イングランド南部の海辺のリゾート、ブライトン(Brighton)にある店「キャプテンズ(Captain's)」。
経営者のパム・サンドゥ(Pam Sandhu)さんは普段あまり不平不満をこぼさないが、新鮮な白身魚がぎっしり詰まっているはずの店の大型冷蔵庫は、ほとんど空っぽだ。

 英国のフィッシュ・アンド・チップス業界団体「全国フィッシュ・フライヤーズ連盟(NFFF)」のアンドルー・クルック(Andrew Crook)会長によれば、
英国内のフィッシュ・アンド・チップス店で使われるタラ科の白身魚の30〜40%はロシア産で、揚げ油に使われる植物油はウクライナが世界最大の輸出国だ。

「ウクライナでの戦争の影響で、魚が手に入らない」「注文してもわずかしか手に入らない。価格も昨年の2倍になった」とサンドゥさんはAFPに語った。
植物油を入手するのも難しくなっているという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/119a328b6ef1fd9330710ea195811b237f18f5dc