警視庁の51歳の警察官が、警察署の机の中に覚醒剤を隠し持っていたとして逮捕されました。
調べに対し「教材として使おうと思っていた」などと供述しているということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
逮捕されたのは、警視庁浅草警察署の組織犯罪対策課に所属する警部補、中川一政容疑者（51）です。
警視庁によりますと、10日午前10時前、署内にある自分の机の中に微量の覚醒剤を隠し持っていたとして、覚醒剤取締法違反の疑いが持たれています。
ことし3月に職場で覚醒剤を所持しているという情報が寄せられ、警視庁が捜査を進めた結果、鍵が掛かる机の引き出しの中に覚醒剤が入っているのが見つかったということです。
調べに対し容疑を認め「覚醒剤の簡易検査の教材として使おうと思っていた」などと供述しているということです。
警視庁は、本物の覚醒剤を簡易検査の教材に使うことはないとしています。
一方、覚醒剤を使用した形跡は今のところ確認されていないということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
中川警部補は、これまで合わせて10年以上にわたって組織犯罪対策部門で勤務し、違法薬物の捜査を担当した経験もあるということです。
警察官が逮捕されたことについて警視庁は「警察職員としてあるまじき行為であり、極めて遺憾だ。今後捜査を徹底し、明らかになった事実に基づき厳正に対処してまいりたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220410/k10013575891000.html
