気付かない人は意外に多い、大腸がんの代表的症状「血便」
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大腸は1.5メートルから2メートル近くある長い臓器ですが、特に、肛門に近い位置にがんができた場合は、血便の症状が表れやすい傾向があります。
◇便を観察する習慣
ところが、医療現場では「血便が頻繁に出ていたはずなのに全く気付いていなかった」という患者さんによく出会います。
「便の異変」というのは、便を観察する習慣がないと、案外、気付けません。
排便後、トイレットペーパーでお尻を拭き、これを便器に投入すると、便は隠れて見えなくなってしまうからです。その後、水を流せば、あっという間に便は視界から消えてしまいます。
例えば、直腸に大きな進行がんができ、毎日のように血便が出ているにもかかわらず、これに気付かず、「血液検査で貧血を指摘されて受診」というケースは少なくありません。