広島だけでなく、関西でもお好み焼きは有名だ。
オタフクソースの商品には関西に住む1000人と共同開発した「お好み食べたい!お好みソース」があるが、
広島と関西だと味覚の差はどのようなものがあるのだろう。
「関西のお好み焼きは粉が多く入っています。それと、マヨネーズや鰹をかけることも多いですよね。
関西のソースは関西の人の味覚に合うようにと、酸味が効いていたりソース自体にうま味が効いていたりすることが多いようです」
弊社の“お好み食べたい!お好みソース”も、関西のお好み焼きの味をより引き立てるソースを目指して開発しました。
広島だと野菜とか果実の甘味であっさりしたものが好まれるのですが、関西だとしっかり糖類で味をつけたものを好まれる傾向にあるのかと思います」
ソースメーカーには大手のブルドックソースやイカリソースなどがある。
ライバルになるソース会社とどう差別化しているのか気になった。
「私たちは『同業他社様がライバルである』と思っていません。他社様を見るのではなく、お客様を見て、商売しなければならないと考えています。
弊社はソースを売るのではなく、ソースをかけるお好み焼きの食文化を広めていくことを重きにおいています」
2021年は東京オリンピックが開催され、日本食が海外でも注目されるようになった。
1998年にアメリカ現地法人を立ち上げたオタフクソースに、海外進出した理由を聞いてみた。
「海外進出はお好み焼きを含め、日本食のメニューを海外に広めていきたい思いが強かったことから始まりました。日本でもそうですが、
ソースを売るのではなく、お好み焼きや焼きそばを召し上がり、味を評価していただいたうえで、ソースも購入していただけるように
イベントや試食販売を行なっています。
試食販売を派遣の方が担当されている会社も多いですが、私たちは海外でもオタフクソースの社員が基本的に行っています。
私も営業だったときは、試食販売を通して実際にお客様の声をうかがいました。
お好み焼きを召し上がった海外のお客様の反応はとても良く、野菜が多いヘルシーなメニューと認識されているようです。
お好み焼きだけではなくソースも複雑なうま味を含む味わいが珍しいようで、ソース単体を舐めて、気に入っていただけることもあります」
https://news.yahoo.co.jp/articles/31fa11199b47d2346692acbf7d96721d076b114d?page=3