「経営陣は、どこまで合理化を図るのでしょうか。戦線縮小が続き、社内の空気は非常に重たいものがあります」(東京本社管理職)

 5大全国紙の一角を占める「産経新聞」を発行する産経新聞社が、とうとう決断した。

「3月下旬、東京本社の幹部らに『2022年10月にも、東北地方を統括する東北総局を廃止する』ことが伝えられました。同時に、前橋支局、宇都宮支局、静岡支局も廃止が決まりました」(同前)

 従来の支局は、県庁所在地の中心部のビルに入居し、仙台市にある東北総局の場合は「支局長とデスク、現場で取材をおこなう記者が3〜4人の態勢でした」(同前)

 それが10月の再編で、記者が一人駐在するだけになるという。

「記者の自宅マンションやアパートを拠点に、記事を出稿することになるのです。数年前に我が社は、東北総局以外の5県の支局を廃止して、“駐在地域” としました。しかし、東北の拠点である仙台を駐在地域にするのは、東北地方から撤退するに等しい。これでは、全国紙の看板を下ろすようなものです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/eb0c30721093862e9f287f889be0190a37b68b37