ミライアカリ「VTuberも人間もそう変わらない」“中の人”が前景化するVTuberの多様性

バーチャルYouTuber(VTuber)・ミライアカリさんが、動画「VTuberとは何なのか?【初心者講座】」
を、4月13日(水)自身のYouTubeチャンネル・Mirai Akari Projectで公開した。

・VTuberに「中の人」がいるからこそ
Kizuna AI(キズナアイ)さんの誕生から6年が過ぎようとしている現在、ホロライブやにじさんじの
躍進によって、次なるステージに進むVTuberシーン。

ミライアカリさんは、キズナアイさん・輝夜月さん・ねこますさん・電脳少女シロさんとともにかつて
「バーチャルYouTuber四天王」と呼ばれていた人物だ。

そんなミライアカリさんは今回、VTuberの中に「演者」がいるからこそ起こりうる現象や、
可能になる事例を紹介。おめがシスターズの実写×バーチャルの先端を行く表現や、

着ぐるみとVTuberの対称性に一石を投じたぽこピー、配信中にトイレに行ってしまう文野環さんなど、
そこでは“VTuberの定義”の多様性が提示されている。

「VTuberも人間もそう変わらない」のダブルミーニング
注目したいのは、動画の終盤で講座をまとめる際にミライアカリさんの口から出た
「VTuberも人間もそうたいして変わらないですよ?」という言葉だ。

ダイバーシティが叫ばれて久しいが、人間という生物が多様な存在であるのと同じように、
VTuberもまた多様な存在である──動画内容を普通に汲み取れば、そういった意図の発言だろう。
しかし、この言葉から筆者はそれ以上のニュアンスを感じてしまった。

急速に商業的な発展を遂げるVTuberシーンには歪みが生じている。例えば、インターネット上で
活動している彼ら・彼女らにはその注目度に比例して、誹謗中傷が絶えない。現実世界のタレントと同様に、
あるいはそれ以上に、メンタルヘルスの問題さえ浮上している。

たしかに、VTuberの姿かたちは二次元キャラクターなのかもしれない。
しかし、画面の向こう側にいるのは、私たちと同じ人間なのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/426da801f68e3d9fef28cc5edb4ec0b247a47daf