
ことし5月にフランスで開幕する世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭で、最優秀賞を競うコンペティション部門に、是枝裕和監督が韓国で製作した映画「ベイビー・ブローカー」がノミネートされました。
ことしで75回目を迎えるカンヌ映画祭は、ベネチア、ベルリンと並ぶ世界3大映画祭の1つで、14日、主な部門のノミネート作品が発表されました。
このうち最優秀賞のパルムドールを競うコンペティション部門に、是枝裕和監督が初めて韓国で製作した映画「ベイビー・ブローカー」がノミネートされました。
この作品は韓国が舞台で、親が育てられない赤ちゃんを匿名で受け入れる、いわゆる「赤ちゃんポスト」に預けられた子どもを連れ去ろうとした男たちが、思い直して戻ってきた赤ちゃんの母親に見つかり、成り行きから、育ての親になってくれる人を共に探す旅に出るという物語です。
「パラサイト 半地下の家族」で主演をつとめたソン・ガンホさんなど、韓国を代表する俳優たちが出演し、日本ではことし6月に公開が予定されています。
是枝監督の作品がカンヌ映画祭のコンペティション部門にノミネートされるのは、パルムドールを受賞した「万引き家族」以来4年ぶり、6回目です。
是枝監督はノミネートについて「すぐに韓国のスタッフとキャストに連絡して、おめでとう、ありがとう、と伝え合いました。1人でも多くのスタッフ、キャストと一緒に、カンヌ映画祭を訪れられたらと思っています」とコメントしています。
カンヌ映画祭は現地時間で5月17日から28日まで開かれます。
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