山芋に似たユリ科「グロリオサ」の球根、食べた男性死亡…全国で4例目
宮崎県は14日、ユリ科の観賞用植物「グロリオサ」の球根を食べたとみられる延岡市の男性(60歳代)が死亡したと発表した。
球根は山芋に似た形状をしており、少量でも食べると臓器の機能不全に陥り、死に至る恐れがあるという。
グロリオサ(厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル」より)
県衛生管理課によると、男性の知人が8日、男性宅を訪ね、死亡しているのを見つけた。
男性は亡くなる前、知人に 嘔吐 や下痢の症状があると訴えており、同課は男性が6日、自宅の庭で採ったグロリオサの球根をすり下ろして食べたと推定している。男性の体内からは球根に含まれる毒性の化学物質「コルヒチン」が検出された。
宮崎県庁
2000年以降、グロリオサの食中毒によるとみられる死亡事例は全国4例目で、県内では初めて。
同課は「食用と判断できない植物は採って食べたり、人にあげたりしないでほしい」と注意を呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220415-OYT1T50033/
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