和歌山県串本町姫の特産品である「姫ひじき」が生育不良で、例年この時季に刈り取りをしている地元の
「姫ひじき採捕組合」(寺本ひろ子組合長、15人)は今年の収穫を断念することを決めた。
刈り取り断念は2年連続。
県水産試験場(串本町串本)は、日本の南岸を流れる黒潮が大きく蛇行する「黒潮大蛇行」という現象に伴う海水温の上昇などが影響しているとみている。
姫地区の磯で採れるヒジキは丈が長く、太くてこしがあり、炊くと粘りがあってやわらかいのが特徴。遠方からも注文が入る人気商品として知られている。
寺本組合長(72)=串本町姫=によると、今月上旬に役員らで磯を見回ったところ、
通常なら1〜1・5メートルほどの長さに成長していなければならないが、今年は短いもので2、3センチ、長いものでも15センチほどしかなかった。
このため「生えてはいるが、刈り取りができる状況ではない」として、昨年に続いて今年も断念を決めたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2265bcc94ecb4411e0c9dcbe0b601c87ce95425