これまでサムスン電子は日本において、フラッグシップモデルを中心に携帯電話会社に向けて投入してきました。最近では、低価格を求めるニーズが増えたことから、下のクラスの「A」シリーズを投入する機会も増えていましたが、オープン市場向けモデルは一切提供せず、携帯電話会社向けのビジネスを非常に重視していたことに変わりありません。

ですが、今回発表されたGalaxy M23やGalaxy Tab S8シリーズは、いずれもオープン市場に向けて販売されるものであり、同社が日本市場において大きな戦略転換を図ったことは間違いないでしょう。その理由は、やはり国内市場の環境の変化、より具体的には政府による端末値引き規制にあるといえます。

特に、2019年の電気通信事業法改正でスマートフォンの大幅値引きが規制されて以降、高額なフラッグシップモデルに強みを持つメーカーは軒並み販売が厳しくなり、携帯各社の大幅値引きに依存していた販売体制の見直しを進めています。実際、フラッグシップモデルに強みを持つアップルやソニー、シャープは先にオープン市場への参入を打ち出し、販路開拓を進めています。

それゆえ、最後まで携帯電話会社重視の姿勢を崩さなかったサムスン電子も、今回ついにオープン市場での販売に踏み出すに至ったものと考えられます。

一部のみ抜粋、全文は↓

SIMフリースマホや7年ぶりのタブレットも投入、Galaxy新製品に異変が起きた背景
https://news.yahoo.co.jp/articles/59ddb77df6ad6f62c7b8c7dfe6a081066cbdbf14