非正規社員…全国で2,000万人強
総務省『労働力調査』(2021年)によると、非正規社員は2,064万人で、雇用者全体が5,620万人(役員除く)に占める割合は36.7%でした。おおよそ3人に1人以上は非正規社員ということになります。
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さらに細かくみていくと、パート・アルバイトが1,455万人、契約社員・嘱託社員が388万人、派遣社員が140万人。

年齢、男女別にみていくと、男性では若年層と高齢者層でパート・アルバイトが多く、また55〜64歳で契約・嘱託社員が多くなります。60歳で定年退職を迎えたのち、雇用形態を変えて再雇用というケースが多いためと考えられます。一方女性は、45〜54歳をピークに山型を描いています。結婚・出産を経て仕事に復帰する際、正社員よりもフレキシブルな働き方ができる非正規社員をあえて選んでいる人が多いと推測されます。

【男女別・年齢別「非正規社員数」】

◆男性

「15〜24歳」

パート・アルバイト:108万人、派遣社員:4万人、契約・嘱託社員12:万人

「25〜34歳」

パート・アルバイト:38万人、派遣社員:11万人、契約・嘱託社員:29万人

「35〜44歳」

パート・アルバイト:24万人、派遣社員:10万人、契約・嘱託社員:23万人

「45〜54歳」

パート・アルバイト:23万人、派遣社員:11万人、契約・嘱託社員:26万人

「55〜64歳」

パート・アルバイト:38万人、派遣社員:7万人、契約・嘱託社員:87万人

◆女性

「15〜24歳」

パート・アルバイト:122万人、派遣社員:5万人、契約・嘱託社員:12万人

「25〜34歳」

パート・アルバイト:104万人、派遣社員:18万人、契約・嘱託社員:33万人

「35〜44歳」

パート・アルバイト:206万人、派遣社員:21万人、契約・嘱託社員:36万人

「45〜54歳」

パート・アルバイト:293万人、派遣社員:27万人、契約・嘱託社員:52万人

「55〜64歳」

パート・アルバイト:230万人、派遣社員:10万人、契約・嘱託社員:52万人

出所:総務省『労働力調査』(2021年)より

非正規社員と正社員の給与差…手取りで10万円
望んで非正規社員を選ぶ人、望んではいないが非正規社員でいる人、事情はそれぞれ。ただ後者の場合、やはり正社員と非正規社員との給与差から、なんとか正社員になりたいと考えることでしょう。

厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、非正規社員の平均月収は23万2,000円、手取りではおよそ18万円ほど。また賞与含めた推定年収はおよそ300万円です。