地場スタートアップ企業のスカイメイビス(Sky Mavis)が開発したブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)「アクシーインフィニティ(Axie Infinity)」をサポートするサイドチェーン「ロニン(Ronin)」が3月下旬にハッキング被害を受けた事件で、米連邦捜査局(FBI)は15日、攻撃を仕掛けたのが北朝鮮のハッカー集団「ラザルス(Lazarus)」だったと発表した。

 同事件では、USDコイン(USDC)とイーサリアム(Ethereum=ETH)合わせて約6億2500万USD(約790億円)相当の暗号資産(仮想通貨)が盗み出された。次世代型ビジネスのニュースメディア、コインデスク(CoinDesk)によると、今回の事件は史上最大のDeFi(分散型金融)ハッキングとされている。

 ラザルスが仮想通貨システムをターゲットにしたのはこれが初めてではない。北朝鮮のハッカー集団は2021年に複数のサイバー攻撃を行い、合わせて4億USD(約500億円)の仮想通貨を奪い取っており、このうち少なくとも7件がラザルスの犯行と見られている。

 スカイメイビスは現在、バリデータ・ノードを従来の9から21に増やし、バリデータはパートナー企業やコミュニティメンバー、長期的な協力者など様々な利害関係者にノードを分担するなどしてセキュリティ面を強化している。

 アクシーインフィニティは、世界で最も人気なNFTゲームとして知られている。ユーザー数は260万人に達しており、2位のNBAトップショット(NBA Top Shot)のユーザー数の4倍以上となっている。

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