https://news.yahoo.co.jp/articles/90d4992b1b4062296f79f7f8f3e6dfe5d1ef7920

全国唯一の刑務所内中学校で入学式、選ばれた4人「苦手から逃げない」「人として成長したい

松本少年刑務所(長野県松本市桐)にある全国の刑務所で唯一の中学校「松本市立旭町中学校桐分校」で13日、入学式が行われた。今年度の入学生は全国の受刑者から選ばれた30〜50歳代の男性4人。「一番嫌いな勉強に励むことで、苦手なことから逃げない人間になりたい」。卒業までの1年間、罪と向き合いながら更生に向けた道のりを歩む。

 「学力不足はいつも負い目で、社会でつらい思いもした。私たちは性格も育った環境も違うが、学び直したいという強い思いは一緒だ。勉強に粘り強く取り組み、人としても成長したい」

 4人を代表してカナザワ受刑者(仮名)が宣誓。ピアノの伴奏に合わせて桐分校の校歌を斉唱した。

 全国から希望を募り、各刑務所での生活態度や学習意欲などを基準に、複数回の書類選考を経て入学が決まる。近年は2〜10人が入学し、今年度は応募した12人の中から4人が選ばれた。

 4人は卒業までの1年間、1日7時間の授業を受け、夜間には3時間自習し、中学3年間で習う英語や数学、国語などの基礎学力を身につける。普通の中学生のような長期休みはなく、受刑者に課される刑務作業は免除される。昨年度までに770人が卒業した。
松本少年刑務所(長野県松本市桐)にある全国の刑務所で唯一の中学校「松本市立旭町中学校桐分校」で13日、入学式が行われた。今年度の入学生は全国の受刑者から選ばれた30〜50歳代の男性4人。「一番嫌いな勉強に励むことで、苦手なことから逃げない人間になりたい」。卒業までの1年間、罪と向き合いながら更生に向けた道のりを歩む。

 「学力不足はいつも負い目で、社会でつらい思いもした。私たちは性格も育った環境も違うが、学び直したいという強い思いは一緒だ。勉強に粘り強く取り組み、人としても成長したい」

 4人を代表してカナザワ受刑者(仮名)が宣誓。ピアノの伴奏に合わせて桐分校の校歌を斉唱した。

 全国から希望を募り、各刑務所での生活態度や学習意欲などを基準に、複数回の書類選考を経て入学が決まる。近年は2〜10人が入学し、今年度は応募した12人の中から4人が選ばれた。

 4人は卒業までの1年間、1日7時間の授業を受け、夜間には3時間自習し、中学3年間で習う英語や数学、国語などの基礎学力を身につける。普通の中学生のような長期休みはなく、受刑者に課される刑務作業は免除される。昨年度までに770人が卒業した。

 旭町中学校の三尾浩幸校長は「相当の努力と忍耐が必要だが、苦しい時は互いに励まし合い、支え合って歩んでほしい」と語った。

 入学式を終えた4人は所内にある教室に向かい、一番最初に社会の授業を受けた。窓際には観葉植物が置かれ、壁には月間の生活目標が掲げられているが、窓ガラスの外には鉄格子が張り巡らされている。

 刑務所は今回で6度目というカンザキ受刑者(仮名)は前回の出所直後、金に困って他人から盗んだカードで買い物をした。読み書きが苦手で、「社会で通用する知識を学びたい」と話す。

 モト受刑者(仮名)は知人の誘いを断り切れず、他人に危害を加えて金品を奪う犯罪に手を貸した。家庭環境に恵まれず、学校でいじめを受けた経験もあるという。「出所できたら自分の会社をつくり、身元引受人のいない出所者を雇用して社会に貢献したい」と語った。
 旭町中学校の三尾浩幸校長は「相当の努力と忍耐が必要だが、苦しい時は互いに励まし合い、支え合って歩んでほしい」と語った。

 入学式を終えた4人は所内にある教室に向かい、一番最初に社会の授業を受けた。窓際には観葉植物が置かれ、壁には月間の生活目標が掲げられているが、窓ガラスの外には鉄格子が張り巡らされている。

 刑務所は今回で6度目というカンザキ受刑者(仮名)は前回の出所直後、金に困って他人から盗んだカードで買い物をした。読み書きが苦手で、「社会で通用する知識を学びたい」と話す。

 モト受刑者(仮名)は知人の誘いを断り切れず、他人に危害を加えて金品を奪う犯罪に手を貸した。家庭環境に恵まれず、学校でいじめを受けた経験もあるという。「出所できたら自分の会社をつくり、身元引受人のいない出所者を雇用して社会に貢献したい」と語った。