世界遺産・小笠原で植物損傷容疑 「釣りのため」通路づくりに伐採
大山稜2022年4月18日 10時03分

 世界遺産に登録されている小笠原諸島・母島の小笠原国立公園内で、植物を傷つけることを禁じる自然公園法に違反したとして、警視庁は18日、いずれも島在住で20代の男性2人を書類送検し、発表した。2人は釣りのスポットに向かう通路をつくるために草木を伐採していたという。

 生活環境課によると、2人は昨年9月、植物の損傷が禁じられている国立公園の特別保護地区内で、アオノリュウゼツラン、オガサワラビロウ、タコノキなど7種19本の植物を約300メートルにわたって刃物で切りつけた疑いがある。一部の木にはロープをくくりつけ、手すり代わりにしていたような形跡もあった。

 2人は容疑を認め、釣りの穴場に行くためだったと説明しているという。現場の特別保護地区は植物を守るため原則立ち入ること自体が禁じられており、各所に立ち入り禁止の看板があった。

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https://www.asahi.com/articles/ASQ4L365GQ4HUTIL031.html