鮮やかな富山の「春の四重奏」 奇跡の瞬間を納めた写真に13万人感動 「心が洗われる」

春本番を迎え、草木の色が鮮やかになってきました。自然が織りなすハーモニーはさまざまな表情を見せてくれますが、最高の瞬間を撮影するのは難しいものです。
SNS上で近頃大きな反響を呼んでいる一枚は、雄大な雪山に満開の桜、菜の花、チューリップという富山の「春の四重奏」を見事に表現した作品。
しかし実のところ、この写真は「奇跡の一枚」だったようです。撮影にはどんな事情が隠されているのでしょうか。撮影者のイナガキヤスト(@inagakiyasuto)さんに詳しいお話を伺いました。

 イナガキさんが今回の写真を撮影するために足を運んだのは、富山県の絶景ポイントとして有名な朝日町の舟川沿い。
「あさひ舟川 春の四重奏」と呼ばれており、朝日町の公式ウェブサイトによると、舟川(ふなかわ)の両岸には地元住民に植えられた約280本のソメイヨシノが1200メートルにわたって並び、長年大切に育てられているそうです。

 一番の見どころは、立山連峰に残る雪の“白”と舟川沿いの桜の“ピンク”、地元の舟川新地区の方が栽培する菜の花の“黄”、チューリップの“赤”が同時に楽しめる風景。
イナガキさんも「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」レンズを装着した愛機の「SONY α1」で撮影しました。

 そして、その一枚に「春の富山に一瞬だけ訪れた奇跡」とタイトル風メッセージを添え、自身のツイッターで公開。
瞬く間に評判が広がり、4日間で13.4万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「この写真を待ち受け画面にしたい」という声が殺到。リツイートは約2万件にも達しています。

 絶景に目を奪われた人が多かったようで「心が洗われます」「早春の要素が全部詰まってる」「色彩の組み立てがお見事」「世界一の風景」といった絶賛の声が。
また「懐かしい風景に涙が出そう」「富山出身の父の墓前で見せてあげたい」と、富山出身者とみられる人から感謝の声も寄せられています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6674f089f78429fbea76833d7ac8364494dc6e85