女児の遺体を次々と盗んだ男 精神科病棟から退院の可能性に遺族が動揺
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ロシアで暮らすある男(55)は、昔から頭がとても良かった。しっかりとした教育を受け、多言語を習得。本を執筆するなどし、学術業界でも多くの人に知られる存在だったのだ。
しかしこの男には、大きな秘密があった。墓で女の子の遺体を掘り起こしては自宅に持ち帰り、あたかも人形のように服を着せ保管していたのだ。いつしかその数は20を超えたが、警察が男の行動に気づき、2011年には逮捕。男はそのまま精神科病棟に収容された。
2020年のこと、男は「女の子の親? 俺は知らんね」「自分の子を埋葬したんだろう」「その時点で親としての権利は放棄したと俺は考える」と発言。遺族に謝罪する気はまったくないと語った。
「埋葬は、寒い場所に子供を捨てる行為だ」という持論も展開した男は、遺体を持ち帰り温めてやったと主張したとも報じられた。
男の逮捕から10年以上が経過する中、精神科医たちからは「これ以上、入院させておく理由はない」という声が上がり始めた。
それにより、男を家族か友人と同居させる、もしくは施設に入れるという選択肢が急浮上。男もかねてより自由になることを望んでおり、「ガールフレンドと結婚したい」「外国語の指導者として働きたい」などと話していたという。
遺体を盗まれた母親のひとりはさっそくメディアの取材に応じ、「回復したなんて信じられません」「また同じことを繰り返すのではないでしょうか」とコメント。男の行為をグロテスクだと批判し、死ぬまで精神科病棟にいてほしいとも語った。
子供に先立たれるという悲劇に加え、遺体を奪われる苦しみを経験した多くの親たち。その気持ちを踏みにじった男が、社会に復帰するとしたら…。今後の当局の動きに、遺族を含む多くの人が注目している。