米海兵隊員を強制性交等致傷罪で起訴 那覇地検
2022/4/18 19:53
沖縄県内で2021年10月に女性に性的暴行をしようとしてけがをさせたとして、那覇地検が21年12月、米海兵隊上等兵のジョーダン・エル・ビゲイ被告(22)を強制性交等致傷罪で起訴していたことがわかった。地検は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、ビゲイ被告は21年10月、女性に暴行を加えて強制的に性交しようとし、傷害を負わせたとしている。地検は起訴後に米軍から身柄の引き渡しを受け、勾留している。
沖縄県警によると、当日夜、発生現場の近隣住民から「助けを求める女性の声が聞こえる」と110番があった。女性は駆けつけた警察官に「男に暴行された」と話したが、男は現場にいなかった。県警は米軍の捜査機関と連携して捜査を進め、21年12月3日に強制わいせつ致傷容疑で地検に書類送検。12月23日に地検は起訴した。県警は任意捜査であることや被害者の保護を理由に書類送検時に公表しなかった。
松野博一官房長官は18日の記者会見で「昨年12月の起訴を受け、外務省から米軍に遺憾の意を申し入れるとともに、綱紀粛正と再発防止の徹底を申し入れた。米軍人等による事件、事故は地元の皆様に大きな不安を与えるものであり、あってはならない」と述べた。【竹内望、村尾哲】
https://mainichi.jp/articles/20220418/k00/00m/040/254000c