警察は数多くの「怪しい」を「容疑」にまで引き上げられないまま、2000年2月に事件は最終時効となった。

犯人を長年追い続けた元県警捜査1課員の自宅を訪ねた。「こっちは本部長が自殺しており、犯人は絶対に滋賀がつかむ、という気概で捜査した。当時の資料は見るのも悔しいから全部燃やした」。花壇の手入れを中断して取材に応じてくれた。

 社長誘拐事件の時効直前に聴取した男性は「探し出すのに半年以上もかかった。大阪北新地のクラブの元バーテンダーやった」。事件の関係者がクラブの客だった可能性もあり、「何か知っている、と期待したけど、全然やった。あれで捜査は幕引き」。

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