猫愛護団体が譲渡型保護猫シェルター計画 「行き場失う猫助けたい」と支援呼びかけ
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代表の山野順子さんは2017(平成29)年の夏に捨てられていた4匹の子猫を助けることができなかったことがきっかけで猫の愛護活動を始めた。
自身が営むテイクアウトの唐揚げ専門店「やんの」(魚の町)の周辺でも野良猫の糞尿被害による問題が深刻化していた

長崎は猫の多い町としても知られ、江戸時代に貿易港として栄えた歴史から船と共にネズミ捕りとしてやって来た猫をルーツとして、
しっぽが曲がった「尾曲がり猫」がそのかぎしっぽで幸せを引っかけてくるという幸運の猫として観光資源にもなっている。
一方、長崎県は2020年度の殺処分が犬と猫を合わせて1953匹と全国最多。
このうち猫が1528匹と多くを占め、同団体によると長崎市では全てが猫でその9割が子猫という。

山野さんは「行き場を失う猫たちのためにできることがあるはずという思いでクラウドファンディングを立ち上げた。
飼い主のいない猫の愛護・福祉を訴える機会にもできれば」と意気込む。
シェルターは終生保護型の猫と譲渡型の猫の施設に分け、
譲渡型の保護猫スペースは利用者に開放することでのびのびとした姿を里親希望者に見てもらえる空間づくりを行う。

プロジェクト達成後に物件探しを行い、許認可の申請を経て年内に開業することを目指している。